相談事例・実績

Case07 自主再生~管理部門強化による黒字化~

01ご相談企業様情報

業種 運送業(ルート配送メイン)
業歴 25年
損益状況 年商3億円
経常利益 1百万円
純資産状況 債務超過▲20百万円
金融債務 1.5億円(主要行2行、地域金融機関1行) 他、役員からの借入70百万円
従業員数 20名
地域 中部

02お客様の課題と専門家紹介

当社は、創業した前社長が5年前に急逝したため、急透、当時30歳で他業種の給与所得者であったその子息が後継の社長としてその事業を承継していた。
新社長は前社長からの引き継ぎも何もない状態での突然の社長就任であったため、以降約3年間は社内外の信頼を得ることのみに終始せざるを得なかったこともあり、事業承継以前からの減益傾向は是正されず、当方が相談を受けた時点では債務超過になっていた。
また、資金繰り不足については、当初は社長一族の個人資産で補填していたが、これも底をつき始め、金融機関からの借入についても債務超過を主因として難航する状態となっていた。

メガバンク出身で対金融機関交渉と財務、事業の分析、改善に長けているコンサルタント1名を選定

03ご提案内容と成果

当方は、当社の資金繰りと手数料負担能力に鑑み、メガバンク出身で対金融機関交渉と財務、事業の分析、改善に長けているコンサルタント1名を選定。

まず、当社の財務、事業の実態把握握後、法個人一体で見た場合にはまだ資産超過であることを疎明の上、メイン行の追加資金支援協力を獲得。
これによる当面の資金繰り安定を前提に、事業の現状分析の結果、既存顧客は優良かつリピート率もほぼ100%と非常に恵まれた状態であったにもかかわらず、収益確保の肝である“原価”について全く管理がなされていなかったことが赤字の要因であったことが判明。

また、財務実態精査の結果、当社の顧問税理士についても、当社側側の財務、税務知識が乏しいことをよいことに、前代取の時代より本来原価算入すべき費用を一般管理販売費に算入、消費税の過払い等、 杜撰な処理が散見されたため、当方会員の誠実かつ精縁な税理士に変更。

併せて、財務経理に長けた元同業者のOBを社長のナンバー2として採用し、高速東代、燃料費等、車両一台ごとの原価を厳密に管理し始めた結果、1年後には黒転。
3年後には十分な利益を確保することとなり、表面の債務超過状態についても解消。