相談事例・実績

Case02 銀行以外の資金調達も活用した事業再生 【リースバック&ファクタリング事例】

01ご相談企業様情報

業種 軽貨物運送業、一般貨物運送業
業歴 8年
損益状況 年商5億円
経常利益 3百万円
純資産状況 実態債務超過6百万円
金融債務 2.1億円(地域金融機関4行)
従業員数 17名

02お客様の課題と専門家紹介

当社は大都市部で軽貨物運送業にて売り上げを伸長し、業容拡大を図るため一般貨物運送業の営業許可を取得した。
その際、トラック8台を購入したものの車両費用及びドライバー確保に想定外の費用がかかったこと、2024年問題および昨今の燃料費高騰のあおりを受けて一般貨物運送業の利益率が想定外に低くなったことにより経営状況が悪化し、資金繰り問題が表面化するにいたった。

財務内容改善ならびに金融機関交渉支援:1名
運送業コンサルタント:1名

03ご提案内容と成果

①銀行借入については、資金繰り安定まで一時的に元金返済ストップ。
②当面の資金繰りについてはファクタリングを利用し、つなぎ資金を確保。
③購入したトラックについてはリースバックを利用し、手元資金を増強。
④一般貨物運送業の収益率上昇のため、売掛・買掛の各取引先と単価交渉を実施。
⑤配送ルートの見直し・縮小により、効率性と費用縮小を図る
⑥燃料費につき、クレジットカードを導入し支払いサイト改善。

前述④~⑥を主軸として経営改善計画を策定し、銀行借入については、1年間元金返済ストップ。
並行して、利用したファクタリングについては丁寧な説明と継続利用により手数料低減することができた。
リースバックについてもスピードを重視し、手元資金が増強および貸借対照表のオフバランス化を実現。
④については、粘り強い交渉により、年間12百万の利益改善。
同時に支払いサイトの改善も図ったことから当面の資金繰りの目途が立ち、ファクタリング利用は4か月で終了。

これにより、利益率の改善が実現し、今年度の黒字化ならびに来年度からの借入元金返済再開見込みを立てることができた。